プランクトンのあしあと

赤目




いつかはと思っていたはずの夢

それはもしかしたら、今叶えられるかもしれない

夢の舞台まで3時間の近くにいるうちに

竿を握る感触にさえ感傷を感じるほどこの遊びから遠ざかっていたけれど

もの言わぬ新しい海を前に、一人で心細い気持ちになるけど

その価値あるものをを追い求めている間、自分が何か純粋なものであれる気がする

赤い目をした、幻とも呼ばれる魚



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この魚は、人間の居住地のすぐ近くにもいる

そして誰も見た事のない幻でもない

釣り人達は竿を振りながら、きっと確かに目の前を通り過ぎているであろうその魚を意識している

ある夜、

湾に溜まった水が出ていく、激しい流れがわずかに弱まった時、

近くに急に小魚達の気配が増したのを感じていた

それでも、唐突に手に衝撃が伝わった瞬間、やっぱり驚いてしまった



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夢見ていた時間が終わった

大きな個体ではないが、もう同じ気持ちでこの魚を追う事はない

それはどこか、さみしい



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その特殊な構造により、光を当てると赤みがかって光る目

この国でしか釣れない、固有種

近縁種のバラマンディ、アボリジニが神の魚と呼ぶ魚だが、それは金色らしい

昼に釣ったから試してはいない



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筋肉の塊を覆う銀の鎧といった風貌

繋いでいた紐を外すと、ゆっくりと黒い水の中へ消えていった



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(おまけ)

釣りは夜なので、日中はこの岩に張り付いている

また登れなかった・・・
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by satogie | 2015-11-17 21:01 | <釣行> | Comments(0)